代表あいさつ

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こずえのつぼみ代表 神野の想い

設立のきっかけは、自身の経験から

私は小学生の頃から高校2年生まで不登校でした。頭と心がちぐはぐな状態で、両親も同じく苦悶の時期を過ごしただろうと思います。それはまるで出口のない暗いトンネルにいるようで、しまいにはどっちを向いているのかさえ分からず、悪循環が身体さえも蝕んでいきました。

転機が訪れたのは高校二年生の時、担任でもあった世界史の先生でした。とても能天気に自分の夢を語り、シルクロードのゴビ砂漠で見た満天の星の美しさ、大好きなチャップリン映画の奥深さ。感慨深げにいつまでも語っていました。一言もなぜ学校に来ない?などとは言いません。ただ静かに、世界の広さ、美しさ、大自然を前に一人の人間がいかに小さな存在か、そんなことを語っていました。好きなことをして、好きなことを語り、なんとなく独りよがりな授業を展開している。先生としてはどうなんだ?と子どもながらに思いました。

どうせ行かないなら退学しようと考えていた時、周囲の大人からは高校くらい行かないと、とますます嫌になり退学を決意しました。昼休みの職員室で先生はいつものように自分勝手に夢を語ります。こちらが話す余地もない。私が好きなものは何だ?と聞かれ、本を読むこと、映画を観ること。「そうかそうか、あれはいいな、これはいいな」と勝手に同意してはうんうんと頷きます。私もチャップリンが好きでした。しまいには授業が始まり話は終わり。なんだか不思議な気分です。他人に自分の好きなこと、ましてや大人に対してそんな話をした経験などありません。そのひと時が楽しかったのかも知れません。退学のことなどすっかり忘れていた自分に気がつきました。

そして、好き嫌いは別として、義務教育ではない高校は入学も退学も自分で決めることが出来たのだと思い出しました。退学しないのなら行こう、自分で決めたのだから。

私はラッキーでした。親身になって助けようとしてくれる大人は沢山いました。それが面倒臭く、ウザったく、思春期の世代には障ります。ただただ、話しやすい空気を作り、自分を承認してくれた大人が一人いたこと。それが良かった。

父親になって感じたこと、そして今の活動に込める想い

父親になった私には5人の子どもがいます。二人目の子どもが自閉症でした。1,000gで生まれた彼は多動気味で体も悪く、周囲とのコミュニケーションも苦手でした。小さく生まれた弊害、発達障害は当たり前だとしか考えていませんでした。しかし、中学2年生の時、自閉症スペクトラムと診断を受けました。もっと早く知っておけば良かった、そうすれば彼に対する対応はもっと違っていただろうに。親はとかく、後学でもっとこうしておけば良かった、などと思います。それでも遅いことなど何もなく、その親なりの育て方をし、それなりの育ち方をします。

避けたいのは、周囲に理解されず、異端児として奇異な目で見られ、理解されず殻に閉じこもってしまうこと。

本当の自分を認められること。「周囲と違う」という自覚が、蔑まれた視線からではなく、秀でた個性だと理解されることで芽生えることが出来たら、どんなに幸せで素晴らしいことか。

世の中には沢山の人がおり、考え方があり、個々の言動は悪意があるものないもの玉石混合です。その中から、侮蔑には聞く耳を持たず、自分を認めてくれる言葉を受け取り、しっかりと自分自身を生きていく。子どもたちにはそんな風に育ってほしい。

子どもたちがそう思えるのは、一番身近にいる大人たちがそう思っているから。

世界は広くて美しい、そして人生は素晴らしい。大人の思いが子どもたちに伝わります。

私たち自身がそう思えること。それがこの世の中を素晴らしいものにしてくれます。

「こずえのつぼみ」は子どもたちの人生が輝くために、お母さんや、周囲の大人たちが輝けるように、 そして「個性や強み」という「つぼみ」が満開の花を咲かせ、皆が幸せになれることを願っています

代表プロフィール

代表プロフィール

神野 哲(かみの さとし)

✓誕生日:1972年1月11日 

✓家族:子供5人

✓趣味;読書、映画鑑賞

✓座右の銘:金をつくるは三流、事業をつくるは二流、人をつくるは一流」   初代東京都知事 後藤新平

✓上位資質(GALLUP社:ストレングスファインダー より)

1.達成欲 2.ポジティブ 3. 成長促進 4.親密性 5.包含

略歴

26歳で起業。小売、飲食店舗などを展開。
会社を100店規模まで成長させ、30歳で大手資本と合流。
34歳までに100店舗に成長させる
しかし、Amazonやスマホの台頭で書籍ばなれが・・・
少しずつ閉店し、コロナ禍を機に小売業から完全撤退。

これまで培ってきた人材育成のノウハウを活かし、コーチング」でフリーランスに転身。
ビジネスパーソンやスタートアップを目指す若者、事業承継を考える老舗社長まで幅広くコーチングを行う。
一般の方を対象にしたライフ・コーチングや保護者や先生向けのコーチングや研修会を開始。 

子どもの頃は、小学高学年の頃から五月雨登校が始まり、高校2年まで不登校。
しかし、社会に出て26歳で起業し、小売店・飲食店等を100店舗規模まで展開。

息子が自閉症と分かって以来、無知だった自分を顧みて、彼にとって必要なことは何かを考えました。5教科や受験勉強ではなく、出来ること、存在を認められること、優しさ・・・自己肯定感や自己効力感が自信に繋がり、生きる力を育むと信じた結果、今では息子に教えてもらうことばかりです。

親子ともに苦しく、先が見えない不安や今をどう生きるか、こうした思いを分かち合い、励まし合い情報を交換する。一人じゃないことの心強さを感じて頂けたらと思います。

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